(2019)ライブキッチンレポート

ライブキッチンレポート
旅するキッチン!食べて知る地域特産品の魅力

①京丹波町の「チルド熟成栗」
②水上村の「鹿肉」
2019年2月20日14:00~14:40/15:00~15:40

旅する料理人 三上 奈緒

各地域に大きな可能性を秘めた「宝物」がある

「日本の各地域には、それぞれの自然があり、魅力的な食材があり、素敵な生産者がいます」と話す「旅する料理人」の三上奈緒氏。そんな三上氏が、「オリジナル商品開発WEEK」の「ライブキッチン」で、京丹波町の「チルド熟成栗」と、水上村の「鹿肉」を使った料理を披露しました。ともに「第1回地域産品展」に出展された地域特産品です。

まず、京丹波町の「チルド熟成栗」は、日本一との誉れ高い「丹波くり」を、マイナス1℃で30日間熟成。熟成させることで栗のでんぷんが糖に変わり、甘みがグッと増したのが「チルド熟成栗」です。三上氏は、この「チルド熟成栗」をスイーツではなく、あえて「塩気のある」料理に使用。皮を剥いて蒸し焼きにした「チルド熟成栗」をバターで炒め、ローズマリーの香りをプラスしました。バターなどの塩気で「チルド熟成栗」の甘さをより引き立てた料理で、実際に食べてみると、とても美味。ワインにも合うおいしさです。試食した来場者からも、「すごくおいしい!」という声が飛び交っていました。

一方、熊本県南部に位置する水上村の「鹿肉」は、豊かな自然の恵みという表現がぴったりの食材。「余分な脂肪が少なく栄養価も高い、大地を駆け巡った天然の鹿肉」だそうです。鮮度を保ったまま、衛生的な工場で加工されており、三上氏も「工場での処理がきちんとされているので、臭みなどはまったくありません。牛肉などと同じように、様々な料理に使うことができます」と、そのおいしさや使いやすさを説明。「鹿肉をもっと身近に感じてもらいたい」という考えから、鹿肉の挽き肉を使って簡単に作ることができ、パスタのソースなどにも使える鹿肉とトマトのラグーソースを来場者に振る舞いました。

三上氏が、このライブキッチンを通して来場者に伝えていたのは、「どんな土地で、どんな人たちが、どんな風に育んだものなのか。そういうストーリーも含めて食の魅力である」ということ。そして、直接、話を伺って印象的だったのが以下のコメントです。「日本の各地に魅力溢れる食材があります。それは、まさに宝物です。でも、地元の人たちにとっては当たり前のもので、作り手の本人たちが宝物だと気づいていない場合が多いのです。実際に各地に足を運び、その土地の食材を使った料理を発信する私の取り組みが、自然の厳しさとも向き合いながら頑張っている生産者に光を当てることにつながれば嬉しいですし、生産者の方々も、こうした展示会に出展すれば、きっと新しい出会いがあると思います」。

三上氏が「宝物」と表するように、日本各地には知名度が低くてもポテンシャルの高い地地域特産品がまだまだたくさんあり、その大きな可能性を切り開くのが「外に向けた一歩を踏み出す」ことなのかもしれません。

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